テロワージュ女川

ONAGAWA女川

女川町は、宮城県の東、牡鹿半島基部に位置する港町です。東日本大震災により被災した三陸地域に創設された「三陸復興国立公園」地域に指定されています。

山地と海に囲まれ、山々には希少な山野草が多く生息し、リアス式海岸が形成する天然の良港では、昔から、ホヤやカキ、ホタテガイ、ギンザケなどの養殖が盛んです。世界三大漁場の一つである金華山漁場も近く、年間を通じて暖流・寒流の豊かな魚種が水揚げされています。

港からの定期船で、近年、パワースポットとしても人気の奥州三大霊場のひとつ『霊島 金華山』や、歴史ある出島・江島の島を巡れるほか、釣り・ダイビングなどのアクティビティも楽しめます。コバルトブルーの青空の下、海と山両方の魅力を満喫できるエリアです。

ONAGAWA 女川

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Key Personテロワージュを担う人々

女川町商工会 まちづくり推進役 磯部哲也さん

町の中はもちろん外の力も借りて
頑張っていくつながりを

目の前に広がる海、一緒に仕事をしたくなる人々、そして食材の良さ

商工会が行う業務は、加入している会員事業所の経営サポートや地域振興の支援だと話す、女川町商工会まちづくり推進役の磯部さん。「女川町の場合、震災復興の過程で様々な企業から支援を受け、その企業のみなさんが実際に女川を訪れて復興のまちづくりを勉強する機会が多く、商工会が支援企業と地域企業をつなぐお手伝いをするようになった」と言います。そして、このつながりが女川食材をPRしていくきっかけになったのです。
女川の出身ではなく、「たまたま女川と言う場所で仕事をするようになり、そこの食材の良さを知った」と語る磯部さんは、「女川の人達が震災を乗り越えて仕事をしていると言うのを見て、彼らのために何かしなくちゃと思うところがあった。やりたいと思っていてもやれない部分を我々がカバーして一緒にやっていく」と感じているそうです。
「女川は目の前に海がある。仕事をしていてもすぐ目の前に海が見えるのと、そこで市場が見えて、魚が揚がって、その流れが見える。やっぱりその空気の良さも含めて、食材もちゃんと紹介してあげないと」。

女川町商工会 まちづくり推進役 磯部哲也さん

女川町商工会 まちづくり推進役 磯部哲也さん

女川の魅力を発信する様々な取り組みの仕掛人

一品でもいいからメニューに女川と書いてもらう

磯部さんは「商工会で食をテーマにした活動があまりできていなかったので、この機会に女川の食の良さ、食材のおいしさを町内外に発信できるような何かをしたい」と、2018年以降、様々な取り組みを行ってきたと言います。磯部さん自身、食べたり飲んだりが好きで、東京でも仙台でも、知り合いの飲食店に声を掛けてイベント等を誘致しながら、「女川の食材を上手く使ってくれないか」とお願いする際、「『女川産〇〇とメニューに書いてもらう』のが目的のひとつにある」と語ります。
「とにかく女川の名前を売って、町の外でもいいし中でもいいし、とにかく女川の名前を知ってもらう」。町の外でイベントを行うのも、「女川ではないところで女川の食材を(イタリアンでもフレンチでも中華でも和食でも何でも)様々なシェフさんにいろんな形に変えておいしくしてもらう。女川の食材をどう料理してもらえるかと言うところに主眼を置いて、そこに女川の料理人を連れて行ってさらにレベルアップしてもらう。女川に戻って何か次のヒントを得られれば」。
また、女川の情報を発信していこうと、SNSを活用した食材のPRにも取り組む磯部さんですが、「テロワージュ女川」もそのひとつ。
ただ、「SNSによる情報発信は町の課題として感じている」と磯部さんは言います。「今後、更新頻度を増やしたり、イベントの様子を掲載したり、どうにか形にしていきたい。(町内外の)いろいろな方に教えていただいてやっていこうと」。
その際にも、「食材をPRするだけじゃなくて、女川のバックグラウンドみたいなものも一緒にPRして、女川に来てもらうと言うのも入れていかないといけない。それには女川全体、オール女川で取り組んでいく」と語ります。
「とにかく名前を売って、食材を食べてもらって、女川に来てもらって。我々はそのお手伝いをできれば。ひとつでも成功させていきたい」。

サザンタワーダイニング「女川・海の恵み料理フェア」

女川食材の魅力を知ってもらうため、宮城県をはじめ各地の飲食店でイベントを実施。写真は東京のサザンタワーダイニングで開催された「女川・海の恵み料理フェア」のコース料理

町の人が頑張る手助けをいろんな人にお願いして結びつきを強くする

「女川の水産業は素晴らしい」と言う磯部さん。「ただ、今はどうしても高水温、気候の変動と言うのがあって、(獲れる)魚種の変化であったり、漁獲量の変化が激しい。魚が水揚げされなければままならない。養殖業も高水温で厳しい状況が続いている。魚種の変更に対応するなど多角的に考えていきたい」と、ひとつの産業に偏るリスクにも言及し、女川で増えている二ホンジカをジビエに活用しようとしている若い猟師の方に、東京や仙台の飲食店を紹介するような取り組みも。
磯部さんが女川のテロワージュを考える時、「魚介等の食材をどう活用していくか、町の中だけじゃなくて外の力も借りて頑張っていきたい。外の人との結びつきも生かして、女川の食材をどう生かして、おいしいものをどう提供していくか、そこに主眼を置いてやっていきたい」と言い、例えば、これまでのイベントで得た知識やシェフのノウハウ等を活かして、ふるさと納税の新しい品を出す事も考えているのだそうです。そして、「女川を知った方には、実際に女川町に来ていただき、美味しい食材や豊かな自然に触れてもらいたい」と語ります。
「町の人達が今まで培ってきた『人と人との結びつき』、このつながりをなくしてしまうのはもったいない。支援していただける企業さんとかとのつながりを切らさないように、自分達も入ってお話させてもらって、『今後ともこんな事を一緒にやりましょう』とか、町の中の人達が頑張る手助けをいろんな人にお願いして、その結びつきをどんどん強くしていきたい」。

東京都の恵比寿に店を構えるイタリアン料理店「ALMA」

女川食材を仕入れるだけでなく、実際に女川町へ足を運んでくれる連携協力店も多い。女川町の良さを目で見てもらい、話をしていくことで関係性を深めることを大切にしている。

女川町商工会

女川町商工会

〒986-2265
宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目65番地2 まちなか交流館内

Tel 0225-53-3310

町内で活躍する人々を支える業務のかたわら、女川食材の魅力が県外の人にも伝わるよう、積極的に活動を行っている。

Partnersパートナーズ(連携協力店)

Model Areaモデルエリアの紹介

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ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。
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