SAKUNAMI作並
仙台の奥座敷と称される「作並」は、仙台市内から山形市方面に車で40分ほどの位置する温泉郷です。そのお湯は歴代仙台藩主のかくし湯と伝えられ、古くから様々な文化人に愛されています。
その景観や風情から「恋人の聖地」に選出され、恋のパワースポットをめぐり、「美女づくりの湯」として有名な温泉、作並こけしの絵付けや工場見学、ウイスキーの蒸留所など、見所の多いエリアです。清流や迫力ある滝、美しい渓谷などの豊かな自然と温泉が、心も体も癒してくれます。
Key Personテロワージュを担う人々
テロワージュも、ウイスキーも
華やかな花束のよう。
辿り着いた理想の地。
仙台の中心街から西へ約25km、宮城と山形との県境に佇む「宮城峡蒸溜所」。この蒸溜所をニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏が設立したのは1969年のことでした。
「この地を訪れた竹鶴が新川の水でウイスキーを割り、ひと口飲んで建設を決めたそうです」と話すのは仙台ニッカサービスの横山和幸さん。
新川と広瀬川という2つの清流に囲まれたこの地域は、一年を通じて霧や靄がかかり、冬の間は雪も多い土地柄。湿潤な空気が貯蔵庫の樽を乾燥から守る、ウイスキー造りに理想的な環境でした。
株式会社仙台ニッカサービス
取締役営業部長 横山 和幸氏
自然を守り、委ねる。
「宮城峡蒸溜所」の敷地に足を踏み入れると、赤レンガの建物群と木々の美しいコントラストに目を見張ります。敷地内の電線は地下に埋設され、起伏は従来の自然のまま、平らにならされていません。蒸溜所の建設当時、高度経済成長期にあった日本において、生産性を求めるのではなく、ありのままの自然を守るという発想はなかなか見られるものではありませんでした。
これらは竹鶴氏の「自然を大切にしなければ、美味しいウイスキーは造れない」という想いが形になったものと横山さんは説明します。「仕込み水には新川の水を使用していますが、水量が少なくなる夏場は下流にある田畑への影響を考えて生産を停止し、設備などのメンテナンスに充てています。また、ウイスキーの工程の大半は、樽の中での熟成期間です。この時間は温度や湿度の変化など、自然の力に委ねることになるため、環境への配慮は欠かせません」。
果実を思わせる華やかな香り、まろやかな味わいが特徴の「シングルモルト宮城峡」（右）と、強さと優しさを兼ね備えた味わいのブレンデッドウイスキー「ニッカ伊達」
魅力を引き立て合う。
竹鶴氏のこだわりは設備にも。余市蒸溜所は、力強いタイプに対して宮城峡蒸溜所は、芳醇で華やかなタイプのウイスキーを造るというコンセプトでバルジ型ポットスチルを採用。更に、世界でも希少な、カフェ式連続式蒸溜機によってグレーンウイスキーも蒸溜している。横山さんがおすすめする食材との合わせ方は「宮城の生牡蠣にシングルモルトを数滴垂らして」。スコットランド流の食べ方で、複雑かつ豊かな味わいが堪能できます。
「私は、ウイスキーは花束のようなものだと思っています。個々のウイスキーの魅力を引き立て合いながら、華やかな形に仕立てられ、組み合わせ次第でその価値は無限に広がります。それはテロワージュも同じではないでしょうか」と横山さん。竹鶴氏のウイスキーへの情熱、自然への敬意は、この地で働く人々に受け継がれています。
- 仙台牛のローストビーフ 燻製塩燻製オイルとバルサミコレデュイ
- クレソンのサラダカッテージチーズパルメザンチーズ燻製オイル
- 三角揚げ生姜焼き
- スモーク各種
ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所
〒989-3433宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
Webhttps://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/
アサヒグループと一般社団法人東松島みらいとし機構（宮城県東松島市、代表理事 渥美裕介、以下、HOPE）は、共同で2014年より「希望の大麦プロジェクト」に取り組んでおります。2022年度より、収穫した大麦を使って、宮城峡蒸溜所でウイスキー原酒の製造に向けた取り組みを開始します。
https://www.asahibeer.co.jp/news/2021/0222.html
Partnersパートナーズ（連携協力店）
L’Albero（アルベロ）
〒989-3124 宮城県仙台市青葉区上愛子白沢23-1Webhttps://albero-pizza.com/index.html
野菜を中心とした薪窯菜食レストラン。新鮮な野菜を使った薪窯ピザが人気。
